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2014年3月3日月曜日

第一回 うつのみや春の演劇フェスティバル [ 感想 ]

三寒四温、空のきまぐれに付き合いながら、
うつのみや春の演劇フェスティバル」に行って参りました。


今回の春フェスは、お話を聞いた時からずっと心が躍っていました。これまで、社会人劇団達の集まる芸術祭や、高校演劇大会を遠目で見ながら、中間に位置するようなイベントがあればいいのにと感じていたからです。

アマチュアだろうとプロだろうと、学生を過ぎた方達の集団は年齢幅が学生の比じゃありません。
当然に経験値が多い。

しかし、学生達のような純粋に前に走り、上にジャンプする力は低くなりがちです。

そして、社会に出て経験値を増やす程に、刺激を感じる力は薄くなり、鈍くなっていく感性は、若者達の作品を否定する力も持ってしまいます。故に、自分よりも上の世代を納得させていくことは、とにかく大変です。

だから、若い世代を理解する力を失っている大人達が、その境界線を越えて理解しようとする機会や、若者達が鈍い大人達を納得させるだけの何かを生み出し披露する場面、一緒に何かを行うではなく、お互いが披露し合い、理解し合いながら、切磋琢磨するような、

そんな、ごちゃっとしたスペースが栃木県の演劇を育てる上でとても大切ではないかと考えていました。

SNSをチら見していると、卒業式を終えたばかりの方達が、大人達の世界で学んで楽しそうにしている画が浮かびました。大人達が年齢も考えずに負けじと発信している姿が羨ましく思えました。この「うつのみや春の演劇フェスティバル」は、ただの演劇祭ではなく、今後の沢山の可能性を秘めたとても有意義なイベントであったと思います。

宣伝量に関しては、広報含め、とても弱いように思えましたが、これは、栃木県特有の宣伝下手から来ているのでしょうか。各公演、客席7~9割程しか埋まってなかったのは、とても残念で仕方無かったです。一人でも多くの方に立ち見でも良いから観ていただきたかった。演劇と文化と栃木を愛する側としては、発信はもっと速やかに行っていただきたい、そう感じました。

総じて、全6団体、本当に心から楽しく観させていただきました。ロビーで「これで1000円は安すぎるだろう」と語り合う中年の方達の会話が耳に残ってしまいましたが、全く 同感です。学生と大人のチケット代金は分けても良いのかなと口を出したくなるほどに、チケット代金が安過ぎです。一公演毎の価値は、それほど高く感じました。



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