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2013年10月13日日曜日

「勇気」 らくりん座・浅野昤子先生を偲んで。

こんにちわ。投稿メンバーのイコールワンです。情報ではありませんが、投稿させていただきます。

昨年の10月、らくりん座の浅野玲子先生が他界しました。
教育と文化を繋ぐことに、多大なる貢献をした方です。

(らくりん座は1950年代初めに出来上がり、全国の子供達のために演劇を通して教育事業をしてきた栃木県は那須にある劇団です。)

先生と昔、少しお話をさせていただいたことがあります。


「子供は良い物が分かるの。」

とても印象的な言葉でした。

「子供向けの芝居なんて存在しないのよ、
大人が面白くないものは子供だって面白くないのよ、あんた。」

"演劇"と"教育"に集中してきた人だからこそ、辿りついた真実なんでしょうね。

子供騙しなんて言葉は演劇には存在しないと、教えられました。


最近になり、先生の実績がどれほど凄いことなのか理解出来るようになりました。
"1950年代初め、何も無かった時代に演劇をやっていた。"
これは、本当に凄いことだと思います。何でもある今の私達に、この想像は難しいですが。

「見た事がない」「私の経験では」「知らないから出来ない」という言葉を頻繁に耳にします。
なんでもかんでもマニュアルを必要として、あげ膳すえ膳で準備がされることが当たり前で、
自分の経験の中でおさめ、新しい行動をすることを怖がる人達が増えて来た気がします。

誰でも、新しい事をする事は勇気がいるものです。いえ、恐れないといけないと思います。
恐れをふっ切るために、我々は必死にいろんなものを吸収するのですから。
ですが、その恐れを言い訳に何もしないでは、何も生まれない。

成功とか失敗とかは、そのもっと先の話で、先ずは、取り組まないと何も始まらない。

この世の中に、何かの意味があって産み落とされた私達、
生きている意味を理解したければ、行動をし、親や友達や社会や世の中と、
何かの関係を先ずはもつべきだと思います。何で繋がるかは、選択すればいい。

私達は、自由なのだから。

やらないことの言い訳のために、
「きっと誰かは分かってくれる」そんな叶わない夢を描いてすがっているより、
"誰にでも分かる 自分なりの物語"を始めてみることが大切な気がします。

浅野昤子先生の実績を見聞きしながら、
自分はまだまだ勝負してないな と感じるしかありません。


私達にも出来る事がある。



"~だから、駄目"とかではなく、


"~だから、どうしようか?"

そんな風に強く構えることが大切だと。



演るモノがあって、演る者がいて、演る場所があって、観るお客さんがいれば、
それは演劇です。私達は知らず知らずのうちに、自分の人生劇場の幕を開けている。

1950年代初め、何も無かった時代に演劇をやることが出来た。
現代の私達に、もはや出来ない事は無い筈だ。



浅野先生を偲びながら、新たな、演劇への強い夢を描くのでした。



(写真引用元:http://kage273.blog115.fc2.com/blog-entry-111.html )

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